鳥山明先生の訃報から数週間経ちましたね。
当時美容室でヘアカラー中だったあたしは、母からのLINEでそのことを知り、衝撃を受けたまま流し台に連れられ、横になりながら目隠しの下で涙をこらえるのに必死でした。
若干はみ出たけどたぶんバレてない。
みんなが自分は鳥山の〇〇世代だと言う
訃報を聞いてからしばらくネットで彼を惜しむ声を見漁っていました。
「ジャンプでドラゴンボールを追っていた世代だ」「Dr.スランプを読んでいた世代だ」「ドラゴンボール改（もちろんGTや超の人など）を見ていた世代だ」「世代的にドラクエの〇〇をやっていた」「クロノトリガーは今思い返しても最高傑作だった」
もはや彼の作品を全く通ってきていない人の方が少数派なんじゃないでしょうか。
漫画を読んだことがない人はいるだろうけど、そんな人もアニメを観ていたり、CMを見ていたり、ドラゴンボールのパロディをしている作品を見ていたり、番組でゲスト声優さんのアフレコワンシーンを見たりと何かの形で触れたことがあるんじゃないかな。
めんどくさがりで有名だけど実は誠実で責任感がある人だったと思う
鳥山明の有名な小話といえば、ベタを塗るのがめんどくさくてスーパーサイヤ人を作っただの、町を書くのが大変だからすぐに爆破したり荒野に移動したりだのあたりかと思います。
子どもの頃はそういった裏話がおもしろくて大好きでした。
でも大人になってから考えると、めんどくさがりというよりは工夫の天才なのでは！？と思うようになりました。
この裏話を知らずに読んでいたときは、フリーザー戦で初めて見たスーパーサイヤ人の悟空はいい意味で彼らしさがなくめちゃくちゃかっこよかったし、星を占拠しようと思ったら威嚇で町1つくらい爆破するのは全然考えれることだし、地球人側的には爆破されたくないから荒野に移動するのはあたりまえだしと全部自然！
あとから知ってえ！？そんな理由でこんな展開に！？と驚くほど自然！
ドラゴンボール連載時は週間分の原稿と、もしかしたらドラクエの何かと、もしかしたらカラーイラストの何かなどとめちゃくちゃ忙しかったと思うのですが、ちがう方法で作品を期限に間に合わせることもできたと思うんですよ。
たとえばアシスタントを増やしたりとか。
でも彼の性格的に少人数っていうか2人でやるのがいいと考えたんだろうと思います。
あんな売れっ子だったんだしアシスタントをやりたい人なんて腐るほどいたんじゃないかな。
ってか絶対集英社から声はかかってたと思う！
アシスタントはこのままいくのはいいとしてじゃあどうする！となった場面で数々の工夫が生まれたならば、それはどんなに忙しくても手抜きはしたくないという責任感と誠実さがあってのものだと思います。
やっぱり絵が大好き
最後はやっぱりこれにたどり着く。
WOWOWで再放送されていたドラゴンボールを観てこの世界に入った身としてはストーリーがおもしろいことは重々わかってるんだけど、結局は原作の絵が好きなんだよな～！
どの時代の絵も好き！
たしかに当時の悟空と最近の悟空だと全然ちがうので違和感があるのはそうなんだけど、それ以降に描いたSAND LANDやジャコなどの絵を見てもやっぱり好き。
シンプルな絵なのに、いやシンプルな絵だから？誰もマネができないし見間違えるほど似ている絵を見たことがない！
鳥山先生はあたしという人間の根底を作った1人だった
あたしの人生を大きく変えた漫画家は3人いて、彼はそのうちの1人であり最初の人でした。
そう初代にして頂点。
小学生の時は続きが気になって仕方がなく、プラネタリウムの暗闇でさえがんばって読んでいました。
旅行に行っても続きを買ってきてはホテルに引きこもり母を困らせていました。
あとひそかに亀仙人の修行をしていました。
朝5時に起き家の階段を何度も上り下りをしてうるさいと母に怒られたのはいい思い出です。
中学に上がり修行のレベルを上げました。
学校にいる間以外100均で買った青い重りを両手足に巻き付けて生きていました。
悟空のように外した後ひゃー軽い！を毎日やっていました。
でもなぜかついでに買った握力を鍛える器具の成果の方がえぐく、握力だけは学年3位になり微妙に恥ずかしかったです。
そして布教活動を始めたのもこの頃です。
誰に何巻を貸しているかわからなくなった結果8巻がいまだに行方不明です。
身に覚えがある方はまじで返してください。
布教活動が功をなしてか、はたまた改が始まったからかはわかりませんが、たまに友達とするドラゴンボールの話は本当に楽しかったです。
高校生に上がり当時付き合う前の同居人に昔こういうことしなかった～！？と修行の話し、いまだにバカにされ続けています。（ちなみに高校生の時はハンターハンターのビスケの修行をしていた）
そんな同居人はドラゴンボールを読んだことがない民だったので、15年かけて一生懸命に布教活動した結果、去年は一緒に映画を見に行って楽しんでくれるほどに成長してくれました。
あたしが漫画を大好きなったのも、今もこれからも大好きなのもドラゴンボールいや、それを生み出してくれた鳥山先生のおかげです。
先生のおかげで生きていることが楽しいです。
どうか天国が先生の描くような楽しい世界でありますように。
お元気で！
自画像むずっ！！
ではっ！
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