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【映画の感想】『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』を鑑賞。あたしたちは自分たちが使ってる物の生みの親を知らない

どうも、いうら( @mikkabo_zunari )です!

 

前に勇気を出して書いたこの記事。 

www.iuranxx.com

とてもステキなコメントをいただきました。

ドキドキしながら投稿したものだったので、ほっとしたしとてもうれしかったです。

ということで、今回も映画の感想記事を書きます☺

 

※ネタバレを含むところがあります!ご注意ください!

 

 

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

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出典:<公式>映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』オフィシャルサイト|大ヒット上映中

2014年に公開されたアメリカの映画です。

ジャンルとしては歴史ものになります。

舞台は第二次世界大戦。

監督はモルテン・ティルドゥム。

前回に引き続き、こちらの作品も114分とそんなに長くない映画です。

 

イミテーション・ゲームとは

コンピュータの思考能力を評価するために行われるゲームだそうです。

具体的にどのような内容なのかというと、まずコンピュータと人間それぞれに同じ質問を投げかけます。

そしてそれぞれの回答をどちらが回答したかわからないよう第三者に見せ、どちらがコンピュータの回答かを答えてもらうというものです。

これを見破れるかどうかでコンピュータの優秀さを判断。

人工知能(AI)の開発などに使われるそうです。

別名はチューリングテスト。

 

エニグマとは

第二次世界大戦でナチス・ドイツが使用した暗号機のことです。

エニグマは世界最強と呼ばれており、暗号のパターン数は10人の人間が1日24時間働き続けても全組み合わせを調べ終わるまで2000万年かかると言われていました。

 

あらすじ

主人公は天才数学者であるアラン・チューリングという男。

イギリスがドイツに宣戦布告をした1939年、彼は英国政府の機密作戦に参加し、エニグマ読解チームの一員となります。

彼は当初同僚を見下し、行動は協調性を欠いたものばかり。

他のメンバーが紙に鉛筆を走らせている中、彼はひとりで暗号解読装置の設計に没頭します。

もちろんメンバーからの不満は溜まり続け、どんどん孤立状態に。

そんな中彼を救ったのは、クロスワードパズルの天才ジョーン・クラークという女性でした。

彼女はチューリングから読解装置の計画を聞く中で彼に興味を持ち、計画成功のために彼とメンバーの仲を取り持ちチームを結束させました。

仲間と心が通い合った彼はついにエニグマの解読に成功。

しかし本当の戦いはここからでした。

解読した暗号を利用した極秘作戦、仲間との絆が危ぶまれる事件、自分に向けられるスパイ疑惑。

アランが心の中に隠し続け、唯一心を開いていたジョーンにすら明かせなかった大きく悲しい秘密。

彼の人生は思わぬ方向へ進んでいきます。

 

ネタバレを含む感想

まず初めに、あたしの苦手教科は歴史です。

勉強したはずだけど、あまり覚えていません。

誰が何をした人なのか、1人もちゃんと説明できる気がしない、そんなレベルです。

そんなあたしがなぜこの映画を観たのかというと、ただ単純に好きなキャストが出ていたからです。

主人公のアラン・チューリングは、イギリスの大人気ドラマ「SHERLOCK」の主人公を演じたベネディクト・カンバーバッチ!

彼がキャスティングされていなかったら、この映画を観ることはなかったと思います。笑

ディズニー作品の「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出ているキーラ・ナイトレイがいたことも大きいです!

 

歴史の知識がないからこそ驚いた結末

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アラン・チューリングはコンピュータ科学と人工知能の父と言われているそうです。

映画の最後に、「チューリングの成果は何世代もの科学者たちに影響を与え、”チューリング・マシン”の開発につながった。今日、われわれが”コンピュータ”と呼ぶ物である」と字幕が流れます。

エニグマの解読のために作られたマシンが、まさか現代のコンピュータの礎になっているとは驚きでした。

知識がある人は作中に出てくるマシンで気づいていたのかもしれませんが、もちろんあたしは気づかず。

おかげで?最後に大きい衝撃を受けることができ、最後の瞬間まで映画を楽しめたような気がします。

ラッキー!

 

イギリスでは男性の同性愛行為は違法だった

知りませんでした。

日本では昔から男色なんてものがあったので、イギリスでまさか違法扱いされているとは。

何がそんなにいけないことだったんですかね。

作中でアランは同性愛行為のことで有罪判決を受けます。

窃盗や殺人のような犯罪として扱われるなんて意味がわかりません。

彼は有罪判決ののち、投獄か薬物治療かの選択をさせられ、薬物治療の方を選択します。

いわゆるホルモン治療だそうです。

映画の最後の方なんて、フラフラで顔色が悪くて見ていられませんでした。

好きな役者さんだったし、SHERLOCKの時だと考えられないような演技だったので、なんだかすごく切ない気持ちになってしまいました。

彼は治療を始めて1年後、自宅で亡くなっているそうです。

 

心に残るセリフの数々

たくさんのセリフが心に残りましたが、今回はこの2つを紹介します。

「普通じゃないってわかってるわ。でも普通を愛する人なんている?」

ジョーンのセリフです。

いい年なんだし今の職を辞め家に帰って来いと両親に言われたジョーンへ、アランは自分と婚約をしようと伝えます。

そうしたら今の仕事を続けられると。

彼は持っていた針金をリング状に丸め、ジョーンの指にはめてあげます。

ジョーンはその指輪を嬉しそうに友人に見せながらこのセリフを言います。

女性が働くことが一般的ではなかった時代にバリバリ働きたいと思っていたジョーン。

彼女もまた当時の普通ではなかったんですよね。

 

そして婚約後、やむを得ない事情がありアランは自分が同性愛者であることをジョーンにカミングアウトし、婚約破棄を申し出ます。

その時にジョーンが言ったセリフがこちら。

「私も働くし、あなたも働くの。そして一緒に暮らすの、互いを思いやりながら。他の結婚生活よりもいいわ。あなたのことが好きで、あなたも私のことが好き。お互いのことを他の誰よりも理解してるわ。」

って。

この2人はお互いを男性女性としてではなく、1人の人間として好きなんですよね。

ジョーンは困惑と怒った顔をしながらこのセリフを言うのですが、アランも同じ気持ちだと思っていたのにどうしてそんなことを言うんだと思ったのかもしれません。

悲しさと怒りだったのかも。

結局この2人は別れてしまうことになるのですが、ジョーンは別れた後もアランを支えてくれました。

 

天才の最後は切ないことが多い?

そんな気はしませんか?

アランは戦争の影の英雄だったのに、最後は犯罪者扱いをされ、薬物治療ののち自宅で亡くなっています。(自殺だとも思われているらしい)

この前観たモーツアルトの映画でも、最後は貧乏になり病気で亡くなっています。(毒殺という説もあるので本当のことはわかりませんが)

そして遺体は共同の墓穴に埋葬されています。

個人のお墓がないんですね。

どちらもすごい人物だったのに、なんだか最後はさみしいと思いました。

そしてどちらも若くして亡くなっています…。

 

ベネディクト・カンバーバッチに天才をやらせたら世界一ィィィーーーーッ!

この人頭がいい役がほんと多いですよね!

大好きな「SHERLOCK」を始め、今回の「アラン・チューリング」、「エジソン」、「スティーヴン・ホーキング」などなど…。

天才、奇人、変人…。

それぞれの天才たちをちがうように魅せられるところがすごいです!

あとは目がとてもキレイで、そこがまたミステリアス感を増しましにしているのかなと思います。

不器用な感じの笑い方もいい味を出しています。笑

とにかくベネディクト・カンバーバッチ最高です。

吹き替えの三上哲さんも大好き。

 

まとめ

実はこの作品はもう3回観ていて、初見の感想ではないんです。
さっきも言った通り、あたしは歴史が苦手で、なんとなく見たくない作品カテゴリに入れていました。
でもこの映画がきっかけで、歴史っておもしろいかもしれないと思うようになりました。
人生を振り返ってみると、小さい頃偉人の本を読むのは好きだったなとか思い出したり。
歴史の授業のように、世界の流れをさらっと覚えるのはやはりおもしろくないと思います。
でも1人1人をピックアップし、人物から時代の流れを学ぶのはすごくおもしろいのかもしれません。
漫画を読んでいる感覚に似た、ドキドキわくわく感がありました。
また偉人の映画を観てみようと思います!

 

今週のお題「最近見た映画」 

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